行政書士の試験対策を行う場合、「本試験の何ヶ月前から勉強を始めたらよいか?」という疑問が出てくると思いますが、基礎知識の有無や1日に取れる勉強時間によって開始する時期も変化してきます。
一般的には、行政書士試験を知識ゼロから取得する場合の勉強時間は平均800時間程度、法務事務所に勤めておられる方や既に宅建士の資格を持っている方など、ある程度、法律に精通している方の勉強時間で平均500時間程度と言われております。
※平成18年度より難易度が上がったため、その頃よりも100~200時間は上乗せされてる感じです。
まぁ、時間を書くのは簡単ですが、特に働きながら資格取得を目指すとなると、どの位の時期から始めたらよいか非常に悩ましいところだと思います。
そこで、本記事では行政書士試験の受験率が一番高いと思われる男性サラリーマン(妻子持ちの条件付き)の方を想定した勉強時間のシュミレーションと、そこから導き出される勉強開始時期を割り出してみましたので、いつから勉強を始めたらイイか悩んでおられる方は、ぜひ参考にしてください!
サラリーマンの勉強時間シュミレーション
まず最初にサラリーマンの方の一週間の生活を勝手にシュミレーションしつつ、週で勉強できる時間を算出したいと思います。
ココでポイントとなるのが、平日と休日(土日)で勉強にとれる時間が変わってきますのでそこは注意しておきましょう。
◆平日(月~金) 1日の勉強時間 | |
通勤中の電車の中(往復) | 1時間 |
帰宅後に嫁子供が寝てから・・・ | 2時間 |
平日合計 3時間 × 5日間 | 15時間 |
◆休日(土日) 1日の勉強時間 | |
家族サービスの合間に | 1時間 |
やっぱり嫁子供が寝てから・・・ | 3時間 |
休日合計 4時間 × 2日間 | 8時間 |
◆1週間の勉強時間合計 | |
15時間(月~金) + 8時間(土~日) | 23時間 |
なお、現実的に考えた場合、平日は残業で帰宅が遅くなったり、付き合いで飲みにいかなくてはいけないケースもあると思いますので、リスクヘッジとして平日1日分の帰宅後勉強時間(2時間)をゼロで計算すると以下の感じとなります。
◆1週間の勉強時間合計(リスクヘッジあり) | |
13時間(月~金) + 8時間(土~日) | 21時間 |
ここから1日の勉強時間の平均を計算すると、、
◆1日の平均勉強時間 | |
21時間(月~日) ÷ 7日間 | 3時間 |
週単位で見た場合の1日の平均勉強時間が3時間となりました。
では、この数値をもとに行政書士試験に必要な勉強時間から必要な勉強日数を算出すると
以下のようになります。
◆合格までに必要な勉強期間(日) | |
初学者の場合 | 800時間 ÷ 3時間 ⇒ 266.67日 |
学習経験者の場合 | 500時間 ÷ 3時間 ⇒ 166.78日 |
さらに、これを月数で割ると。
◆合格までに必要な勉強期間(月) | |
初学者の場合 | 266.67日 ÷ 30日間 ⇒ 8.89ヶ月 |
学習経験者の場合 | 166.78日 ÷ 30日間 ⇒ 5.56ヶ月 |
さぁ、やっと辿り着きました。
行政書士試験の合格に必要な勉強期間としては、初学者の方で9ヶ月弱、学習経験者の方で6ヶ月弱というシュミレーション結果となりました。
で、具体的な勉強開始時期についてですが、行政書士の本試験が毎年11月第二週に行われることから逆算すると、以下の開始時期になってくると考えられます。
◆勉強開始時期 | |
初学者の場合 | 勉強期間:8.89ヶ月 → 勉強開始時期:2月上旬! |
学習経験者の場合 | 勉強期間:5.56ヶ月 → 勉強開始時期:5月上旬! |
上記の結果より、初学者の方については、節分とバレンタインデーの間あたり、学習経験者の方についてはゴールデンウィーク中あたりが試験勉強開始の目安になってくるかと思います。
なお、今回のシュミレーションにはあえて考慮はしてないんですが、勉強期間中の大型連休は勉強しまくりのボーナス期間と考えることも出来ますので、学習ノルマが多少遅れてしまっている場合でもこういった期間を利用すれば挽回は可能となりますので、その辺も頭の片隅に置いておくようにしましょう。
※そういう意味では学習経験者の方はゴールデンウィークが始まる前の4月下旬から始めるのがベターですね。
まとめ
今回は妻子持ちサラリーマンの方を想定した勉強時間配分でシュミレーションをしみてましたが、やはり人それぞれで1日に捻出できる時間は変わってくると思います。
この記事のシュミレーションに近い方は、そのまま参考にしていただければOKだと思いますが、少々異なる場合は、1週間単位で勉強に充てることが出来る時間を算出し、勉強を始めるタイミングをシュミレーションしてみるのがベターだと思います。
あと「どうしてもド短期で合格を目指したいっ!」という方は、1日の平均勉強時間を上げるか、大型連休期間(特にお盆休みとか)で鬼特訓するといった対応が必要になるかと思いますので、その辺は覚悟が必要ですね^^